みなさんは「外国人にプレゼントすると喜ばれる日本のモノ」といえば、どんなものを思い浮かべますか?
浴衣や漢字入りTシャツ、扇子、折り紙、風呂敷、和菓子など日本ならではのお土産には様々なものがありますが、実は意外なものが喜ばれるそう。それはずばり、「文房具」です!
私たちにとっては当たり前に思えるボールペンの滑らかな使用感も、外国の方にとってはびっくりするくらい快適なものなのだそう。そこで今回は、「ものづくり大国・日本の高性能な文房具」について、探っていきたいと思います。
快適さの理由は、日本の高度な”ものづくり技術”の賜物だった!
普段何気なく使っている文房具の数々。そこには使い手の快適さや機能性を追求した、日本の高度なものづくり技術が惜しみなく使われています。
私たちが当たり前のように感じているあの使いやすさは、実は日本人の貪欲に改良を続ける勤勉性や、使う人へのおもてなしの心によって生まれた、優れた技術の賜物なのです。
ここからはそんな日本のすごい技術が詰まった、4つの文房具をご紹介します。
1.シャープペンシル「クルトガ」
ずっと細い字できれいに書き続けられるシャープペンシル。みなさんも、一度は目にしたことがあるのでは?
三菱鉛筆株式会社より発売されている「クルトガ」シリーズは、書くたびに芯が少しずつ回転し、芯の先が円錐状に尖り続けるため、シャープペンシルで書いたときの「ところどころ文字の太さが違う」という現象が起こりません。さらに折れにくく、1ノックで長く書くことができるという進化型の「クルトガ パイプスライドモデル」も登場しています。
シャープペンシルの芯が徐々に短くなってしまうのは、先端のパイプが固定されているから。長く書き続けるときは何度もノックしなければならず、煩わしく感じますよね。
しかし、この「クルトガ」の先端には、パイプを芯に連動してスライドさせるという技術が採用されています。尖った芯がパイプに守られながら筆記することができるため、何度もノックする必要がないだけでなく、芯折れが少なく、ずっと細い字できれいに書き続けられるのです。
2.ボールペン「ジェットストリーム」
世界中でなんと年間1億本も売れているという人気商品。
摩擦を極限まで軽減した特別なインクを使用しているため、油性ボールペン特有のかすれる線ではなく、くっきりと濃い線を、まるで水性ペンかのようになめらかに書くことができるそう。速乾性にも優れているので、書いた文字に触れて手が汚れるということもありません。
インク開発者の「筆圧の弱い自分でも、軽くかけるようなボールペンを作りたい」という想いから生まれたこの商品。ペン先(チップ)の設計者と共に何度も試行錯誤を繰り返し、さまざまな課題やトラブルを乗り越えようやく商品化することができたそうです。
カラーインクやボール径のバリエーションも豊富で、年々さまざまな新機能を追加して進化しているのも魅力的。気軽に使える低価格のものから、ビジネスシーンや贈り物にも喜ばれそうな高級感のあるものなど豊富なデザインが揃っているので、お土産にもぴったりですね。
3.消しゴム コクヨ「RESARE(リサーレ) 」
特殊発泡体とイレースポリマー(字消し成分)の2種類の素材を融合させた地特殊発泡製法により、軽い力で消すことができます。
また、消しゴムにコシを持たせているため、折れにくく、狙った部分をしっかり消すこともできます。高レベルの消し心地を味わえるうえ、定番のブラックとホワイトに加えパープル・ピンク・イエロー・グリーン・ブルーの7色展開なので、お気に入りを見つけて使用してみたいですね。
「Re(=再び)SARE(=サラッと消す)」というネーミングもユニークで、愛着が生まれます。
4.はさみ PLUS「フィットカットカーブ プレミアムチタン」
「ベルヌーイカーブ刃」という常に最適な刃の開き角度を保つ技術によって、軽い力で根元から刃先までスパッと切ることができる優れもの。力が必要な硬い物から、通常のはさみでは切りづらい軟らかい物まで、多様に使えます。
またガムテープ等の粘着物を切り続けると起こる、あの嫌な刃のべたつきも、新開発の「3D設計刃」によって解消しています。刃を立体的な曲面加工にし、2枚の刃の接する面積を極限まで減少させることにより、刃同士が点で接触。そのために従来のものに比べ、テープなどの粘着物がつかなくなっています。
さらに、通常の刃に比べて数倍の表面硬度を持つチタニウムを刃にコーティングすることによって、高い耐久性を実現しています。さびや汚れに強く、水回りでの使用も可能なので、家庭に1つあればずっと使い続けられそうですね。
日本人だからこそ作れる、こだわりの文房具
いかかでしたか。外国にも素敵な文房具はたくさんあるのにも関わらず、日本の文房具が喜ばれるのには、低価格・高機能な文房具を実現する“ものづくり大国が誇る技術”に理由があったのですね。
使う人の快適さを研究し、細部までこだわり、常に進化し続けている日本の文房具。ここには日本人の国民性ともいわれている「勤勉性」や、人を喜ばせたいという「おもてなしの心」を感じ取ることができます。そんな日本の文化の賜物とも言える文房具を、これからも多くの外国の方に手に取っていただきたいですね。