東大出身の起業家である、宮坂貴大さんが2014年11月に立ち上げたチケイ株式会社。
今、そのチケイ株式会社が作ったガジェット「BONX」に各メディアから熱い注目が集まっています。
なんと、クラウドファンディングを開始してたった3時間で100万円の出資、最終的には支援総額2500万円を集めるという、驚くべきスタートを切っています。今後のレジャースポーツ界の風雲児となり得るであろう存在。それがBONXなのです。
個のスポーツを仲間と楽しむ“ウェアラブルトランシーバ-”
端的に言うと、BONXは最大10人で同時通話が可能なウェアラブルトランシーバ-です。
スキーやスノーボード。
それともサバイバルゲームやトライアスロン。
はたまた、ロッククライミングの最中。
様々なレジャーを楽しんでいる正にその瞬間、あなたと仲間だけで混信することなく会話ができるのです。
例えば、あなたが自転車のロードレースで必死に自転車を漕いでいる最中。
例えば、あなたが猛スピードでスノーボードにて雪面をぶっ飛ばしていたとしても。
これまで、たった1人で楽しんでいた〈個〉のレジャーの世界を、〈集〉の楽しみを持つ世界に変える存在です。BONXを装着してスマホアプリで接続をすれば、両手両足がふさがっていても、目の前の動きに没頭していても、いちいちスイッチをオンオフしたりする手間なく、あなたが声をかけさえすれば自然に仲間と通信することができるのです。
離れている人と一緒にスポーツを楽しめる仕組み
Introduction to BONX | The Wearable Walkie-Talkie from CHIKEI Inc. on Vimeo.
これを聞いただけではBONXの機能が従来のトランシーバーとどう違うのかピンとこない方もいるかもしれません。
まず、利用者のスマホに専用アプリをインストールして3Gや4G、LTEやWi-Fi等の回線を通じて通話を行います。このため、トランシーバーと違って距離的な制限がありません。
極端な例えを用いれば、日本のどこかでスノボを楽しんでいるあなたとカナダでスノボを楽しんでいる仲間とBONXを使って会話することが可能なのです。音楽再生機能もありますので、ノリの良い音楽を聞きながら仲間と会話することだってできます。
この画期的な音声通話システムとイヤフォンデザインは特許申請中だそうです。イヤフォンは4色のカラーバリエーションがありオシャレなデザインですが、様々なレジャーシーンを想定し、激しく転倒したり動いたりしても耳から外れたり痛くならない様に考え抜かれた形状となっています。
チケイ株式会社CEOの想い
では何故、チケイ株式会社CEO宮坂貴大さんは「BONX」を開発しようと考えたのでしょうか。
東京大学在籍中から熱心なスノーボーダーであったという宮坂さんは、卒業後、戦略コンサルタントの仕事をしていたといいます。「元々いつかは自身で起業をしたい」という考えを持っていたそうですが、GoPro(探検などで使われるヘッドカメラ製品のブランド)の事業展開を知り、「BONX」開発へのインスピレーションを受けたそうです。
というのも、GoProの設立者であるニック・ウッドマンは元サーファーであり、サーフィン中の自分自身の姿をカメラで撮りたいと思ったことがGoPro開発のきっかけ。世界規模でヒットしたプロダクトの生まれた背景には、そんな個人的なニーズがあったのです。
同じように、ご自身のスノボ経験を通じて「BONX」のようにウェアラブルなコミュニケーションツールの潜在的ニーズを感じていた宮坂さんでしたが、そのようなガジェットが今まで存在しなかった理由は長らく野外の電波環境が整っていなかったことからだと考え、「現在の環境ならできる」と確信したのです。
子供のようなピュアな遊び心と、仲間や家族を大切にする気持ちから最高のテクノロジーの結び付きが生み出した「BONX」。このガジェットを世界を相手に仕掛けたチケイ株式会社の大切にする「ワクワク」は、我々のもつ「趣味と仕事は違う」「仕事は苦しいもの、つらいもの、ガマンするもの」という、古い既成概念だって楽しくぶっ壊してくれるのではないでしょうか。
このようなパッションを持つチケイ株式会社のプロダクトから、目が離せません!
■出典
BONXホームページ:https://bonx.co/ja/