つくってみたいモノがあるけれど、道具が無い……
何から始めたら良いのかわからない……
そんな悩みを解決するスポットが、2016年4月に日本に上陸します。その名も「TechShop Tokyo」。本格的な工作設備が完備されたこの場所は、米国発の会員制DIY工房「TechShop」が富士通と提携を結び、設立されました。
TechShopの特徴はなんといっても、大規模なスペースにプロも唸るような工作設備がずらりと揃っているところにあります。金属、溶接、木工、電気、樹脂、テキスタイル、カラーリングなどの加工が可能であるため、アイデアを簡単にカタチにできるのが嬉しいところ。それだけでなく、工房に常駐しているドリームコンサルタント(専門知識を持ったスタッフ)が、製作の後押しをしてくれます。
誰でも新しいものを開発できる可能性を秘め、大きな注目を浴びる「TechShop Tokyo」。そのプレオープンの様子をご紹介します。
まずは工房内を見ていきましょう。
窓が大きく、開放的な空間となっています。
作業スペースも広々としており、ストレスを感じることなく製作ができます。
▼テキスタイルエリア
ミシンは家庭用をはじめ、革や厚手の生地を縫えるものも揃っています。その他にも編み機やアイロン、裁断機も用意されており、縫製に関することはこちらで行えます。
▼カラーリングエリア
カラーリングのエリアにはUVプリンターや転写プレス機など、素材の染色や印刷に使用する設備が勢揃いしています。
こちらの大型プリンターは、布地に印刷ができます。
印刷した布地の鮮やかさには驚きです!
こちらはカッティングプリンターです。
アルファベットや記号などの細かい部分を切り抜き、さらに染色することができます。
▼樹脂加工(3Dプリンター)エリア
TechShop Tokyoでは最新技術を搭載した3Dプリンターを使用することもできます。
頭の中にある「モノ」のアイデアをその場で形にできるのも、3Dプリンターならではの強みです。最先端のものづくりに興味を持っている人であれば、直接その技術に触れてみる良いチャンスですね。
▼木工エリア
木工エリアには、3Dでの複雑な加工ができる機械があります。その他にも木材の加工に必要な道具が網羅されているため、家具を作ることも可能です。
こんなに小さな木材でも、頭のなかにあるイメージ通りに加工を施すことができます。精巧なデザインにも対応できますね。
▼金属加工エリア
雑貨店でも金属加工を請け負ってくれるところもありますが、やはり自分でやってみたい……という人もいることでしょう。そんな人こそ、こちらの金属加工エリアに注目していただきたいです。切る、削る、磨く……と、様々な加工に対応出来る柔軟さを持っています。
▼電気工作エリア
はんだごてや計測機器など、電気工作の道具についてもバッチリです。自作を試みると手間がかかるプリント基板も、ここでなら簡単に作成ができます。
▼交流が広がるクリエイティブの場
このように様々な設備があることから、TechShopはものづくりに専念できる環境となっています。それだけでなく、ものをつくる過程で生まれたドリームコンサルタントや会員同士のコミュニケーションがヒントとなり、より良いものを作成できる可能性もあります。
何かと不安な、機械の使い方や素材に関する知識を学べるセミナールームも完備。道具や方法を探すストレスを感じる必要はもうありません。熱意とアイデアさえあれば良いのです。
更に、このTechShopができるアーク森ビルは投資家の集まりやすい土地柄であるため、クリエイターと投資家の交流が育まれることも機体できます。アメリカでは企業、起業家、クリエイター、学生の結びつきをきっかけに、自動車業界のイノベーションを牽引する流れが生まれた事例があります。TechShop Tokyoをきっかけに、日本国内にもその潮流が生まれそうな予感がしますね!
まさに「ものづくりの現場であり、学校であり、コミュニティ」であるこの場所。近い将来、日本が誇る新たな技術もここから生まれることでしょう。
利用料金は個人や学生、家族など利用者によって異なります。詳細は以下よりご確認ください。